「行動ターゲッティング広告、ad4Uへの賛否」

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WEB広告市場が年々大きくなっています。
手法も多種多様になっていきています。
Takumaです。
 

【行動ターゲティング広告】
インターネット広告の一つ。英語名の頭文字をとって「BT広告」ともいう。インターネットの利用者がどのようなことに対して関心をもっているか、これまでの閲覧ホームページなどの情報を基に分析し、それによって個人の好みに合った広告を配信する手法。自動車に興味をもち、それまで何度も自動車関係のホームページを見ている人には、その人が自動車に関係のないサイトを見ているときにも、サイトの広告枠に自動車のバナー広告を配信する。広告を集める会社は広告主に対して効果を説明しやすいし、広告主は広告閲覧総数に応じて料金を支払うために、媒体としてあまり人気のないホームページの広告枠販売も容易になる。こうしたタイプの広告は、アメリカのインターネット広告市場の8.3%を占めるといわれている。日本市場に対してもアメリカのレベニュー・サイエンス社がインターネット広告のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)と提携して参入を表明している。(by Yahoo!辞書)

 

行動ターゲッティングといえばSEMやSEO。加えてWEBプロモーションやコンテンツ企画等、あらゆる関係職種に把握されている概念である。

つまりは、
・インターネット広告の一つ(通称:BT広告)
・閲覧ホームページなどの情報を基に分析して個人の好みに合った広告を配信する手法。
・より顧客ニーズにあった広告表示やサイトでの媒体枠販売手法の材料となる。

というものだ。つまりは、何かしらのユーザーの閲覧(行動)情報を取得して分析するタスクが発生する。

現行は、ユーザーが閲覧又は情報提供を許可(アカウント取得行為等)したサイト圏内にて、ユーザーの閲覧(行動)情報を取得解析して、広告提供又は、販促活動をするというサービスは受けられてきた背景がある。
しかし、ユーザーの閲覧(行動)の対象が、ユーザーが見た「世界中のサイト」となったらどうなるのだろうか・・・

■ad4Uが一線を越えた■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

上記でも解説したとおり、利用サイト内に限った情報取得から解析してサイトの広告枠等にフィードバックすることは、「BT広告」「リコメンド」という機能やサービス名で受け入れられてきた。
しかし、楽天とドリコムが行動ターゲティング広告「楽天ad4U」を提供。サービス自体は、昨年の6月から提供されている。

▼楽天とドリコム、共同で新方式の行動ターゲティング広告を提供開始▼
http://www.drecom.co.jp/pr/release/20080610/

当初、「インフォシーク」にこの広告配信システムを導入した。利用者のパソコン上のブラウザ(閲覧ソフト)内に蓄積された他社を含む過去のサイト閲覧履歴を15種類に分類。
楽天がその情報に基づき、利用者の閲覧履歴に合わせた分野のネット広告を配信する仕組みである。

ちなみに、広告メニューの資料は以下よりダウンロードできる。

▼楽天とドリコム、共同で新方式の行動ターゲティング広告を提供開始▼
http://sales.infoseek.co.jp/menu/200906/Rakutenad4U20090609.zip

が。今回、また話題になっているのはなぜなのだろうか?

■グループ内の他のサイトでも導入を計画している■■■■■■■■■■■■

▼他社サイト履歴、楽天が広告利用 「勝手に収集、気味が悪い」▼
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090821-00000044-san-bus_all

つまりは、「インフォシーク」以外の他の楽天系列のサイトにこの技術を導入するという事で、不信感が話題になっているのである。

これをユーザーが拒否するには、ad4Uのブラウザ毎の「無効化(オプトアウト)」が必要となる。
ちなみに、下記のページでそれができるようだ。

▼行動ターゲティングサービスの説明とその無効化について▼
http://grp01.ias.rakuten.co.jp/optout/index.html

楽天では、サイトの下段に「個人情報保護方針」と題したページで、グループのウェブサイトにアクセスした際に取得された閲覧ページや日時などに関する情報を収集すると表示。
また、楽天では「サイト閲覧情報収集に反対する場合、システムを無効化する機能も提供している」としているとしているが、上記がその一部にあたるだろう。

ちなみに、アクセス履歴の利用をめぐっては、ネット業界で自主的にルールを定めているが、「利用者に分かりやすく情報を提示する」など抽象的な内容にとどまり、詳細なルールがないようだ。

■そもそもの追跡技術に対する賛否■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

以前より行動追跡とスパムの線引きは、議論があった。
以下では、その経緯と「よそのサイトでの閲覧行動まで追跡するタイプ」の広告についての解説がされている。

▼行動ターゲティング広告はどこまで許されるのか▼
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITbe000015102008

その中にある、本件に関連性のありそうなポイントをまとめてみた。

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(1)「ユーザーのブラウザー側で保有している履歴情報をもとにユーザーの嗜好を解析して、広告を配信するという仕組み」。
(2)Webページリンクの訪問済みのリンクの表示色をJavaScriptなどのプログラムで取得。
(3)このようなことができてしまうのは、一部のWebブラウザーに古くから存在する欠陥が原因である。
(4)楽天ad4Uの実際の広告を調べてみたところ、Flashオブジェクトの中に数千個の隠しリンクが埋め込まれていた。
(5)どんなカテゴリーのサイトに多く訪問しているかを集計し、そのカテゴリーの広告を表示するようになっていた。
(6)ad4Uの開発元のドリコムの発表文によると、この方式は「プライバシー保護にも優れています」と説明されている。
(7)数千個のリンクのそれぞれの訪問の有無は、ブラウザー上で処理され、サーバーには送信されないからだ。
——————————————

ユーザーのパソコン上のブラウザが閲覧した訪問先の情報を「隠しリンク」で集計する。
しかし、サービスサーバにはこの訪問情報が送信されないので問題ないという、サービス提供側の見解である記されている。

ちなみに、Flashに埋め込まれた隠しリンクはコレだと思う。

▼ユーザーが制御できない「秘密cookie」、半数強のサイトが利用▼
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0908/13/news017.html

米研究チーム発表では別のタイプの「秘密cookie」が蔓延しているという記事があった。

Adobe Flashを使ってネット上のユーザーの行動を追跡し続ける「秘密cookie」でブラウザのセキュリティ設定ではコントロールできないという。
論文によると、利用実態について調べたところ、調査対象としたサイトの半数以上がFlash cookieを使ってユーザー情報を保存していることが判明したそうだ。

■が、そういう問題ではないと思う■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

サイトやサービス設計でよく耳にすることたが、「その場でメリットがあっても、後でデメリットに気づいたユーザーは離れてく」という話。
ユーザーの意思決定に関わる重要な情報は、「みえづらくても、記載ページをみせようとリンクはとりあえず・・・おいといたよ?」という事で法からすれば、「ホワイト」でもユーザーからすれば「グレー」である。

ましてや、手数料や配送量等についての記載。プライバシー情報の転用/転売/流用等については、それこそ真摯に分かりやすく事前提示をすべきだと考える。

行動ターゲッティング自体は、ユーザーとサービス提供者双方に有意義な技術だと思う。
しかしながら、利用者の反感を抱かせるような形でのサービス提供のしっぺ返しが、遅からず遠からずデメリットとして帰ってくることを考えると・・・
それらの注意喚起や容認に関する設計やデザイン要素にも重要な役割がある。

そのように改めて痛感させられた、今日この頃です。

■P.S:今日の気になったサイト■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

▼SEASON CONCEPT | Gap▼
http://gap.co.jp/season_concept/

●んで、一言
洋服ブランドのGap JAPANのサイトのシーズンコンセプトサイト。
今年の冬は「GAP×MUSIC」です。比較的目だったことはしていないものの、Flashパーツと写真との親和性のツメがしっかりされていています。

Flashの面積比が多くても、しっかりとしたインターフェースやFlashのマルチメディアに強いというメリットのバランスが良いと、イイサイトができるのだなと。感じさせれられるサイトですね。

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