白、好きな色の一つです。
ユトリロといえば、白だそうです。
Takumaです。
【モーリス・ユトリロ】
ユトリロは、エコール・ド・パリの画家のなかでは珍しくフランス人である。
ユトリロは母親が18歳の時の子供で、父親がいなかったため祖母に育てられた。ユトリロが7歳のときに、スペイン人ジャーナリストのミゲル・ウトリリョ(ユトリロ)が彼を認知したが、ユトリロは生涯この法律上の父に会うことはなかった。ユトリロの実父については諸説あり、わかっていない。ユトリロは、10代でアルコール中毒になり、治療のため、医師に勧められて絵を描き始めたことはよく知られている。
(by ウィキペディア辞書)
この人の作品は、自我&クセがなく、しかし個性的ながら、素直に見れる落ち着いた風景画なのですが・・・理由が分かった。それは、彼の悲しすぎる人生にあったようなのです。
そんな、90余点でユトリロ絵画の画業を通じて、彼の人生を紹介しつつ、とっても切ない想い(いい意味でw)になれる展覧会がこちら。
▼ピックアップ▼
モーリス・ユトリロ展 -パリを愛した孤独な画家-
彼は、上記の通り、10代でアルコール中毒になり、治療の為に絵を始めますが、年下の男が、義父がバイヤーとしてユトリロの画売りまくり、母親(ヴァラドン)と義父は、事実上の軟禁状態にして画を描かせつづけ、その後、母親の勧めでユトリロが結婚した女性は、かなりの年上の女性で、妻もひたすらユトリロに画を描き続けることを強要したという人生。「紙幣製造機のように」という美術館の中の解説は・・・マジ、泣けてくる。
■白の時代(1910-1914)■■■■■■■■■■■■■
白、それは生まれ育った街モンマルトルに立つ建物の外壁の漆喰を意味しています。
彼が、20代後半に1年に600枚以上の作品を生み出したこの時代を「白の時代」と呼ぶそうです。
彼の愛した「酒場“ラパン・アジル”」もフランス・パリ、モンマルトルのサン・ヴァンサン通りとソール通りの角にありますが、白の漆喰の建物でした。
同時代、彼への質問に「一番好きな物は?」と聞いたところ、「漆喰」と迷わず答えたというエピソードが残されているくらいです。
彼自身、絵を学んだ訳でなく、絵葉書にデッサン用の方眼を引き、それをキャンバスに写し取っていたそうです・・・ガチ、泣けてくる。
■色彩の時代(1922-1955)■■■■■■■■■■■■
その後、彼の絵には彩が増してきます。
その彩の中で、白としての異彩を放つのが「サクレ=クール寺院」。
どこか、多重世界が織り込まれた景色のようにも思えます。
数々の作品の中で、非常に印象に残ったのですが、「サクレ-クール寺院」を始め、彼が描いた街の景色が以下に載っています。
日本人に愛され続けてきた-ユトリロ展 | GALLERY SHIRAISHI | ユトリロゆかりの地 探訪
白の時代の作品も、印象深かったですが、彼の描く「街並みの色彩×サクレ=クール寺院の白」。加えて、レンガ模様と、ドットが枝の先にある木々。
その世界観が、悲しくも個性的に孤立的に保たれた彼の人生。
最後まで、泣けてくる。
–開催概要—————————————-
・会期 :2010年4月17日(土)~7月4日(日)
・月曜定休:ただし5月3日は開館
・会場 :損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン本社ビル42階
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・開館時間:午前10時から午後6時まで、金曜日は午後8時まで
※入場は閉館の30分前まで
・料金 :
一般1000円
大学・高校生600円
シルバー〈65歳以上〉800円
中学生以下無料
■P.S:今日の気になったサイト■■■■■■■■■■■■■■■■
▼ピックアップサイト▼
株式会社 愛印 aiin
●んで、一言
コマーシャル音楽の企画および製作をしている会社さんのサイト。
トップページで円柱の上に子庭のように、ミニチュアの森があり、オルゴールのようにクルクル回っているビジュアルがドッ、ストライクでした。
かなり、有名どころのCMソング作っていますね。
サンプル音源を聞くこともできるので、一度のぞいてみてはいかがでしょうか。
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